医師紹介 - 熊本市中央区の精神科・心療内科

メッセージ

院長　松尾智彦（まつおともひこ）

同じ出来事を目の前にして、何故ほかの人は自分と違う感想を持ち、違う反応をし、違う行動をとるのか。高校生の頃に疑問を感じたのが精神科医を志すきっかけでした。

医師になり本格的に精神医学を学びだすと、特に精神療法（対話によって症状や問題を取り除いたり和らげたりする治療のことです）に興味を持ち、研鑽を積んでまいりました。しかし、いくら勉強して実際の治療に反映させてもなかなか教科書通りには治療は進みません。
様々な患者さんとともに治療をしていて気づいたのは、患者さんそれぞれに違う脳（体質）を持ち、違う育ちがあり、違う環境におかれて生活しているのに、同じ治療のやり方でみんながよくなるわけはないということでした。

その気づきを得て以降は、患者さんの生活に注目し、目の前の患者さんにあった治療をその場で患者さんやその周りにおられる家族、サポーターの方と作り上げていくということに注力するようになりました。
特に次世代を担う児童、思春期、青年期の患者さんとの治療や、人生の先輩である高齢の患者さんとの治療では患者さんから学ぶことが多く、力を入れているところです。

皆様がそれぞれの多様な生活を健康におくれるように、医療を通じてお手伝いしたいと考えております。